アメリカ・ニューヨークに留学中の筆者が、アメリカ人と日々英語で会話する中で、
「あれ、これみんな使うけど学校で絶対教わらないな」
と感じた表現やフレーズ、スラングを紹介する「学校では教えてくれない日常英会話」シリーズ。第一弾は “You good”について話した。
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第二弾は、
“Hello” や、”How are you?” 以外の、挨拶のフレーズ
である。
日本語では「こんにちは」以外に「よっ!」「おっす!」「うっす!」など様々な挨拶のフレーズがある。これは英語も同じだ。学校で習う、”Hello” や、”Hi” 、または “How are you?” 意外にも様々なフレーズが存在する。
今回は特にカジュアルな挨拶のフレーズを中心に、具体例を交えて解説していきたい。
*念の為だが、もちろん “Hello” “Hi” “How are you?” などの表現はバリバリ日常生活で使う。「アメリカ人はHelloとは言わない!」というわけでは全くないので、そこは承知していただきたい。
“Hello” や “How are you” の言い換え
1. “What’s up”
カジュアルな挨拶の代名詞的存在、“What’s up” (What is up)。“Wassup” や、”sup” と省略されることも。訳すと、「よっ!」や、「どうだい?」とといった意味となる。厳密には “Hello”よりも “How are you?”「調子どうだい?」 の意味の方に近いのだが、その区別は曖昧。
友達や同僚など、親しい間柄で多用される。そのため、目上の人や年配の人に使うのは少々失礼なので注意。男友達の場合、”What’s up” の後に “man” や “bro”(”brother”でも可)をつけてもいい。余談だが、”bro” の代わりに “mate” をつけるとイギリスやオーストラリア英語に変身する。
これは、歌手のアリアナ・グランデ(Ariana Grande)がホワイトハウスで演奏した時の映像。冒頭でオバマ元大統領と夫人に “What’s up, how are you?” と問いかけ、会場を爆笑させている。大統領という立場が高い人に普通なら使わないであろう、 “What’s up” というカジュアルなフレーズを用いて笑いを取ったアリアナに一本取られた、と言うアメリカンジョークだ。
“What’s up” とお互いに言い合い、”How are you doing?” 「調子はどう?」などといった会話の流れになるのが一般的だ。例えばこんな感じ。
例:
*廊下で友達(ベン)と遭遇*
ベン: Yo what’s up! 「おお、よっ!」
あなた: What’s up, brother. 「おっす」
ベン: How are you doing man? 「調子どうよ?」
あなた: My midterms are driving me nuts! 「中間試験のせいで気が狂いそうだよ!」
ベン:Oh my god, that sucks!「まじか、それは最悪だな!」
2. “What’s good”
こちらの “What’s good” (what is good) はあまり馴染みがないかもしれないが、“what’s up” の言い換えである。ほぼ “What’s good” と同じ使い方ができる。
例:
*道で友達(デイビッド)と遭遇*
デイビッド: What’s up. 「おっす」
あなた: What’s good, David!「ようデイビッド!」
デイビッド: See you later at the dorm. 「また後で、寮でな」
あなた: Alright see you.「オーライ、またね」
3. “How’s it going”
“How’s it going”(How is it going)は最もシンプルで、よく使われる “How are you” の言い換え。これも訳すと、「調子どう?」と言った感じだ。カジュアルな場面に限らず、フォーマルな場面にも対応できるので、もし何を言おうか迷ったら “How’s it going” を使えば問題ない。
例:
*友達(エマ)とエレベーターで遭遇*
エマ: Oh hi, how are you! 「あら、調子どう!」
あなた: Good, how’s it going, Emma? 「相変わらずだよ。調子どう、エマ?」
エマ: Not bad. By the way do you know my English teacher? She’s a bitch. 「悪くないわ。それよりあたしの国語の先生のこと知ってる?すごい嫌な奴よ。」
あなた: You gotta be kidding me! 「冗談でしょ?」
4. What have you been up to?
最後に紹介するのは “What have you been up to” だ。少し長いが、意味は “What have you been doing” すなわち、「最近何してるの?」といった感じだ。”How are you” より少々カジュアルな印象。
例:
*教授(ミスター・スミス)とケビンがキャンパスで遭遇*
スミス先生: Hi Kevin. 「おお、ケビン」
ケビン: Hello, Mr. Smith. 「こんにちは、スミス先生。」
スミス先生: What have you been up to? 「最近どうなんだ?」
ケビン: Not much, but I soon have to study for the final of your class, which I heard is going to be REALLY hard . 「特に何も、でもそろそろ死ぬほど難しいって聞いた先生の期末試験にむけて勉強しないとって感じです。」
スミス先生: Who said that kind of stuff !? 「だれがそんなこと言ったんだ!?」
おまけ:英語で挨拶するときのコツ
これまでは様々な挨拶のフレーズを紹介してきた。最後に番外編で、英語で挨拶する時のコツについて話したい。
ペコペコしない
まず、お辞儀をしたり、ペコペコしたりするのをやめよう。日本では相手への尊敬として腰を低くするのが礼儀だが、英語圏、アメリカにはそのような文化はない。むしろ相手に舐められると言うリスクがある。
もちろん相手へのリスペクトは必要だが、たとえ年上や目上の人でも自分と相手は対等な関係であるという意識を持って、背筋を伸ばして挨拶しよう。その意識があなたの第一印象をグッとアップさせる。
握手は、相手の手をしっかりと握る
握手をする時は、相手の手をしっかりガシッと握ろう。日本の感覚からすると、多少力を込めて良いくらいだ。しっかりとグリップすることで自分の自信をアピールでき、相手へのリスペクトにもなる。
ボディーランゲージを覚える
日本語に比べて、英語で挨拶する時はボディーランゲージ(Body Language)が欠かせない。ハンドシェイク(握手や、Secret Handshakeといった仲のいい友達同士でやるもの)や、ハグ、フィストバンプ(ゲンコツを軽く突き合わせる)など、様々な種類があり、人によってそれぞれ使い方が異なる。
友達や、自分の属するコミュニティーの人たちが何をよく使うのか把握しておくと挨拶がスムーズになるはずだ。
TiktTok や YouTubeには様々な種類のハンドシェイクが載っている。最後にそれらの動画を何個か紹介したいと思う。
個人的には最後のThe awkward shake(気まずいハンドシェイク)があるある
@professorjoeygreco How to handshake like an American #learnontiktok #tiktokpartner #handshake #english #learnenglish ♬ original sound – Professor Joey Greco
かっこいいハンドシェイクのビデオをあげている二人組
@chocolatekings_ Try these jawns out #fyp #foryou #handshake ♬ 1999 – Sleepy Hallow