アメリカンな食べ物って?と聞かれたら、何を思い浮かべるだろうか?ハンバーガー、フライドポテト、アップルパイ… たくさんの料理があるはずだ。
では、ニューヨークの一番の名物はなんだろうか。
筆者は迷いなく、「ピザ」と答える。なぜならば、ニューヨークで最も安くて速くて美味い食べ物からである。日本で例えるなら、牛丼や立ち食いそばのような感覚だ。
ニューヨーク出身の大人気俳優、Timothée Chalamet(ティモシー・シャラメ)のこのかぶりつき様を見てほしい。これがまさに「ニューヨーカー」の体現と言ったところであろうか。
今回はそんなティモシーも虜になるニューヨークのピザを徹底的に解説していきたいと思う。
安い、速い、美味い。
ピザは高い。
日本で生まれ育った我々はそう考えている。それもそのはず、デリバリーのピザなど、大してサイズが大きくないのに2000円〜4000円も取られてしまう。正直腹が立つ。
物価が地獄のように高いニューヨークだが、実はピザに関してだけは立場が逆転する。なんと、特大サイズの一切れが、最安で1ドルで食べれるのである。
ホールではなく、スライス。
嘘だろ?と思ったそこのあなた。嘘ではない。そもそも、ニューヨーク独特の文化でピザをホール単位ではなく、スライス単位で買うことができるのである。
日本やヨーロッパなどではピザをスライスで売っているところは限られてくるため、どうしてもピザは「大人数で食べるもの」となってしまう。しかし、もしあなたがニューヨークにいるのであれば、一人で好きな時間帯に好きなだけピザを楽しむことができるのである。
ニューヨークのピザは、大きく分けて三種類
ニューヨークのピザは、大きく三種類に分けられる。
- 1ドル(または1.5ドル)のピザ 例: 99 Cent Fresh Pizzaなど
- 3 ~ 4ドルのピザ 例: Joe’s Pizza, Breaker Street Pizzaなど
- イタリアンレストランのピザ
ここでの一枚の値段は最も基本的なニューヨークスタイルのチーズピザを参考にしている。
よく1ドルピザと3~4ドルのピザの違いを聞かれるが、一言で言えば3~4ドルのピザの方が本格的である(そりゃそうだ)。具体的には、生地がよりもちもちで、耳のところがカリッとしている。
オーダーの手順
では実際にピザを注文してみよう。
街の至る所にあるピザ屋に入って、”Can I have a slice of (欲しいピザの名前)? ” と訊くと並べてあるピザを一枚とって、巨大なオーブンで温めてくれる。初めての人は、一番シンプルなニューヨークスタイルのチーズピザを頼んでみるのがおすすめだ。
トッピングが欲しい場合は、最後に “with (欲しいトッピング)” をつければ良い。注意点として、Cash Only(現金のみ)の店が多いことを覚えておこう。
ピザを受け取ったら、カウンターにある調味料でお好みに味付けしよう。唐辛子、オレガノ、ガーリックパウダーなどが主流である。
お好みにピザを味付けしたら、かぶりつく。美味い。
豪快にかぶりつくと何倍にも美味しく感じる。多くの店で紙ナプキンが用意されているので、口が汚れることなど気にせず、ほおばろう。
後半では、筆者のおすすめのピザ屋を紹介する。
後半へ続く…