学校では教えてくれない日常英会話① “You Good”

アメリカ・ニューヨークに留学中の筆者が、アメリカ人と日々英語で会話する中で、

「あれ、これみんな使うけど学校で絶対教わらないな」

と感じた表現やフレーズ、スラングを紹介する「学校では教えてくれない日常英会話」シリーズ。

第一弾は

“You Good”

である。

この “You Good.” はたくさんの使い方があり、様々な場面で使えるフレーズである。アメリカ人、特にニューヨーカーが多用しすぎて、このフレーズを聞かない日は無いと言っても過言では無いだろう。今回は超便利な”You good.”の使い方を具体例を交えて解説していきたいと思う。

“You Good” の意味と使い方

本来、文法的には “You’re good” が正しいが、この”are” が落ちたのが “You good”だ。”You Good” は直訳すると「君は大丈夫だよ」となるが、日本語で言う「やばい」のように、使い方や場面において様々な意味を持つ。具体例と一緒に使い方を見ていこう。

1. 誰かから謝られたとき

誰かから謝られたあとに “You good.”と言えば、「大丈夫だよ」という意味になる。他の表現で言えば、”Don’t worry about it.” に当たる。例えばこんな感じだ。

例:

*友達(クリス)のバッグがあなたに当たる*

クリス: Oh, I’m sorry. 「あ、ごめん」

あなた: You good. 「大丈夫だよ」

“You good.”を使うことで気まずくならずにその場を丸く収めることができる。

2. 誰かから感謝されたとき

謝られたときならず、感謝された時も “You good”と伝えてみよう。“You’re welcome!” 「どういたしまして!」をよりカジュアルに言える。

*友達(ジェニファー)に鉛筆を貸してあげる*

ジェニファー: Thank you! 「ありがと!」

あなた: You good! 「どいたま!」

注意点としては、立場が上の人に使うと少し失礼と思われてしまう可能性がある。友達など、距離が近い人に使ってみよう。

3. 誰かを心配するとき

誰かを心配して声をかける時、この “You good” を使ってみよう。意味は「大丈夫?」という問いかけになり、”Are you alright?” や、”Are you okay?” の代わりに使えるだろう。この場合、”You good?” とはてなをつけるのが最適だ。

例:

*友達(ジャック)が落とし穴に落ちてしまう*

あなた: You good? 「大丈夫?」

ジャック: Hell no!! 「大丈夫なわけねえだろ!」

もし本当は心配してなくても”You good? “と聞いてみよう。たったの二語であたかも本気で心配しているかのように聞こえるはずである。(ちゃんと心配している時でも使えます)

4. 喧嘩したとき

ニューヨークでは喧嘩が日常茶飯事だ。車のクラクションは東京の100倍うるさいし、道や地下鉄で言い争いをしているところによく遭遇する。なんと、”You good” は言い争いの場面でも使えるのである。訳としては、「なんか文句あるのか?」と言った感じだろう。

例:

*運転していたとき、歩行者に急に文句を言われた*

歩行者: Hey man, watch out!! 「おい、どこ見てんだよ!」

あなた: You good? 「なんか文句あんのか?

便利ではあるが、トラブルを避けるために喧嘩や言い争いはやめよう。

“You good” に関する記事や動画

英語の記事にはなるが、Global Grindの”Learning The Lingo: In NYC, “You Good” Has At Least 8 Different Meanings”( https://globalgrind.com/4248588/nyc-slang-you-good-definition/ )は”You good”をニューヨークのスラングとして場面ごとに解説している。

また、こちらも英語だが、TikTokではIts hal (@thehalamander)がこの”You good”をおもしろおかしく紹介してバズっているので、見てみると面白いかもしれない。

@thehalamander Two words; one million meanings. #newyork #yougood #brooklyn #bronx #queens #slang #language #funny ♬ original sound – Its hal

(日本語で「you good 意味」と検索したところ、ほぼ何もなかったので本記事がおそらく初めて日本語でこのフレーズを詳しく解説したものと思われる。)

まとめ

今回紹介した “You good” は、様々な場面で使える便利なフレーズだ。”you” と”good”というたった二語だけでネイティブレベルの会話をすることができる。日本人で使いこなしている人はほぼ見ないので、ぜひ使って周りに差をつけてみよう。

Author: N.D.

大学生。現在ニューヨークに一年間留学中。都内の大学に在学中。留学の記録をつけないともったいないと思い、ブログを開設。ニューヨークの街について、生活の日常、英語、留学について発信する。趣味は音楽。